有終の美

光が射す4本の筒
光が射す4本の筒
外観はまるで動くお城
外観はまるで動くお城
屋根下地も複雑
屋根下地も複雑
オムライスの中身はこんな感じ
オムライスの中身はこんな感じ

こんにちは。大変長らくお待たせいたしました。

今回は小浦青年物語最終話です。

大工になって16年が過ぎ、ターニングポイントになる木造住宅を手掛けました。

上の写真のように、普通じゃなさすぎる物件を請けることになったのです。普通、大工が見る住宅の図面というのは、平面図、立面図、矩計図、展開図くらいです。枚数にして7~8枚でしょうか。大体1日もかからず、大まかなところの中身を覚えてしまいますが、この物件は図面が70枚くらいありました。ざっくり全体を掴むのにも1か月くらいかかりました。それでも、書かれていない部分があって、わからないところは模型を見て、納まりを考えていました。誰も教えてくれませんし、監督も、設計士すらも作り方は分かりませんから、一人で悩む日々でした。普通の道具を普通に使えない加工をしなければならなくて、こんな道具があったらなぁとつくづく思いました。私は、宮大工ではないので、もしかしたらその知識と経験があれば、もっとスムーズに進んだのかもしれません。

大工の仕事だけでなく、板金の納まり、サッシの寸法、左官の仕上げ、建具の形や納め方、電気の配線ルート、水道の給排水位置、エアコンの配管ルート、排煙窓の設置など、ほとんどすべての業者に指示するのもなぜか任されました。頭の前の方がムズムズしてたのを今でも覚えています。前頭葉をよく使っていたのでしょうか?

そんなこんなで大工工事が3年、その後の仕上げ工事が半年かかって無事完成することが出来ました。長ーい長ーいムズムズ生活が終了したのです。

この物件がきっかけで当時の元請けから、大工工事だけでなく、建築工事を始めから終わりまで一式でやって欲しいと要望があり、個人事業から会社組織にして、建設業の免許も取って工務店として2009年に立ち上げました。なので、ここからの約4年間は下請け工事として、15棟を完成させています。

次回からは、こんな家に住んでいただきたいというシリーズです。

全文をお読みいただきありがとうございました!

少し暗いですが全景写真
少し暗いですが全景写真