夢工房の家づくりコラム
2024.11.21
注文住宅と建売住宅を比較!違いやそれぞれのメリット・デメリットについて解説します
INDEX
こんにちは。夢工房キッチンくらぶです。
物価が総じて高騰しているこの現代…光熱費のお知らせにぎょっとしたり、スーパーで野菜の値段を見てウッと心が苦しくなったりすることもしばしばですよね。
そんな中で、時々ポストに入っている建売住宅のチラシを見て「一戸建てって本当にこんな金額で手に入るの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実際に、当社にご相談にこられる際に「実は分譲や建売も見ていて・・・」という方や「金額から建売も検討しているけれど、性能や間取りに悩んでいて・・・」というお話も伺ったことがあります。
注文住宅と建売住宅では、価格帯やプランの自由度の違いなど、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
納得して家づくりをスタートするには、それぞれについてあらかじめ知っておくことが大切ですよね。
そこで今回は、注文住宅と建売住宅の違いについて徹底的に比較し、詳しく解説します。
どこが違う?建売住宅と注文住宅
戸建て住宅は大きく「注文住宅」と「建売住宅」に分けられます。
建売住宅は、すでに家として完成された状態で販売される住宅を指します。
分譲住宅も建売住宅の一種であり、不動産会社がまとまった土地を購入し、区画整理をして住宅を建てたものを分譲住宅と呼びます。
一方で注文住宅は、個人が購入した、もしくは所有している土地に、自分好みの間取りやデザインで建てることができる住宅です。
注文住宅には、建物の仕様を完全自由に決められるフルオーダーと、あらかじめ基本プランが決まっており、自由度が少し制限されているセミオーダーがあります。
注文住宅と建売住宅のもっとも大きな違いは、「自分で自由に建てる」か「建築済みの住宅を買うか」の違いです。
しかし、建売住宅と注文住宅の違いは、建て方・買い方だけではありません。ここでは、建売住宅と注文住宅の違いを4つ具体的に解説します。
かかる費用の違い
建売住宅と注文住宅を比較すると、費用は建売のほうが安く、注文住宅のほうが高くなるのが一般的です。
建売住宅が安くなることが多い理由は、コストカットがしやすい点にあります。
建売住宅では、区画などで建材や設備に同一のものを使用することで、大量仕入れと工法の効率化を行い、材料費や人件費の削減が可能です。
一方、注文住宅はオーダーメイドのため、建材・工法はお施主様の希望次第で変わります。コストカットがしづらく、費用負担は大きくなります。
また、建売住宅と注文住宅では、土地の購入費用についても考え方が異なります。建売住宅は土地と建物をセットで購入するため、費用の全体像を一目で把握することができますし、また費用の支払も建物の購入と一括で完了します。
注文住宅の場合は土地購入費用は建物の建築費用とは別に用意する必要があります。土地の購入後に建築費用の手続きをするなど、段階的に行うのが一般的です。
一方、注文住宅であれば土地の取得と建築を分けて考えられるため、土地と建物のどちらかの費用を抑えることで全体の予算を抑えられる可能性もあります。
立地条件の違い
建売住宅の場合、土地の購入は不動産会社が行います。スーパーや学校、駅の近くなど、消費者のニーズに合う立地のよい場所をまとめて購入していることが多く、そのため建売住宅は好立地な場所に建っていることが多い傾向にあります。
注文住宅の場合は、個人がすでに所有している、または購入した土地に家を建てるのが基本です。自分の条件に合う土地を自由に選ぶことができますが、探したり交渉する手間もかかってきます。土地選びから任すことのできる、その土地に根付いた建築会社と一緒に進めることができれば安心ですね。
間取りや設備の違い
建売住宅の場合、すでに完成済みの物件を購入することがほとんどです。
完成前に取引が行われるパターンであっても、間取りも使われる建材なども、あらかじめ決められていることがほとんどです。
会社によっては、建具や壁紙の色を選択できる場合もあるものの、間取り・設備などについては自分で選択することはほぼありません。
一方、注文住宅の場合は、基本的には自由に間取りや設備を決定できます。
決められる範囲はプランによっても異なりますが、かなり細かい部分まで理想や要望を実現することができます。
住宅性能への考え方の違い
建売住宅ではコストを抑えるために、断熱性能の低い断熱材を採用しているケースもあります。
また、一番外気の影響を受けやすいとされている窓についても、断熱性能の高いものではなく、ペアガラスやアルミサッシなどの安価なものを標準仕様として使われることがほとんどです。これらの要因で、建売住宅は気密断熱性が低くなってしまっていることがあります。
一方注文住宅では、コストバランスを家づくりのプロと相談しながら決めることができます。
当社がデコスドライ工法を使うように、その会社によって気密性・断熱性・耐震性を取るための手法はことなり、さまざまな方法、そしてその工法をきちんと技術ある職人が行うことの大切さを知ることができるでしょう。
だからこそ、住宅性能を重視する場合は注文住宅の方がとことん性能にこだわることができます。
最近では性能を重視した建売住宅ももちろんあるにはありますが、やはり性能に関しては注文住宅が勝るケースがほとんどではないでしょうか。
入居までの流れや期間の違い
建売住宅を購入する場合、予算や希望条件が固まったら、不動産会社などを通じて物件探しを行います。完成済みの物件であれば、現地で実際の物件を見学して、立地や設備、内装などを実際に確認することができます。
希望の物件が未完成の場合は、現地の確認にくわえて図面・プランにて詳細を確認したり、似たような物件を見学をさせてもらうこともできます。気に入れば売買契約と住宅ローンの融資に進むことができ、売買成立後すぐに引渡し・入居となります。入居までの期間はおよそ1ヶ月程度が一般的です。未完成の物件でも、長くとも4ヶ月程度とスピーディーに進みます。
注文住宅を建てる場合は、建売住宅よりも手順が多くなります。
建売住宅は土地と建物を同時に購入できますが、注文住宅の場合は土地と設計・建築を依頼する建築会社の両方を探すことが必要です。また、土地や建築会社が決まった後は建築プランの構築を行った上で建築工事請負契約を締結し、ようやく着工となります。入居のタイミングは、家が完成し、引き渡された後です。
入居までの期間は、長い場合は1年以上かかることも少なくありません。
それでは次に、注文住宅・建売住宅のそれぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。
注文住宅のメリット
間取り・デザインの自由度が高い
注文住宅を建てる最大のメリットは、間取りやデザインはもちろんのこと、建材や目に見えない細部までこだわりを反映させられる点です。
法律や技術などに問題がない限り、共働きや二世帯、子育て中など、さまざまなライフスタイルに合わせた家づくりが可能です。
家事動線を考えた間取り、パントリーやシューズクローゼットなどの収納が多い間取りなど、完全オリジナルな理想の暮らしを実現することができます。
予算調整ができる
予算に限りがある場合でも、こだわりを反映させられるのは注文住宅のメリットです。
お家の設備や間取りを考える際は、こだわりたい部分の優先順位をつけると予算が原因で理想を諦めなくて済むでしょう。
例えば、注文住宅にすると「予算内におさまるように設備は標準プランにして、キッチンとリビングだけグレードアップしたい」という希望も実現可能です。
建築会社に相談すると予算に合わせた提案をしてもらえるため、こだわる箇所をしぼり、メリハリをつけた予算配分を一緒に考えられます。
家を建てる過程を見られる
個人的に魅力だと感じるのは、マイホームが建つ過程を見られる点です。
最初は頭の中でイメージしていた家が、平面図になり、紙やパソコンでイメージを見ていたお家が現実に建つ瞬間は感慨深いものです。
さらに、自分の目で家が建つ過程を見られると、もっと愛着が湧きやすくなります。
思い描いていたマイホームになっているかどうかをその都度確認できる安心感があり、実際に作業をしてくれる大工さんにもあいさつができるので、欠陥住宅や手抜き工事などへの不安も軽減できます。
注文住宅のデメリット
入居まで時間がかかる
注文住宅は家づくりの自由度が高い分、手間と時間がかかります。注文住宅を建てるには間取りや外観、設備、素材、デザインなど細かい部分まですべて決めなければいけないため、入居するまで時間がかかります。
夢工房キッチンくらぶのお客様の中でも、初めて相談に来ていただいた日から契約まで1〜2ヵ月以上かかる場合も結構あります。
また、土地探しから始める場合は、希望条件に当てはまる土地が見つかるまでの期間も加味しなければいけません。
契約までの行程が複雑
注文住宅は支払いのタイミングが多く、手続きが複雑に感じる点もデメリットと言えるかもしれません。
土地取得費用や着工金、中間金の支払いがあるため、引渡し時に住宅ローンで住宅費用を決済するだけでは間に合いません。
住宅ローンが融資される前に多額の費用を支払わなければいけないため、つなぎ融資や土地先行融資と呼ばれるローンを利用するケースもあります。
イメージと完成後のギャップを感じる場合がある
注文住宅の家づくりでは、完成するまで実物を見ることができません。
そのためイメージしていた理想のお家と完成後のお家とのギャップが生じたお声がよくインターネットに掲載されています。
こんなはずじゃなかったと後悔しないために、当社ではお客様のお話しをじっくり聞かせていただいています。ご希望・ご要望の他にも、日々どんなことをするのが好きなのか、朝起きてから夜眠るまでの流れ、価値観など、たわいもないお話しからも汲み取らせていただいています。「この人たちなら話しやすい」「思っていたことを汲み取ってもらえた」と言っていただけるようにお話しすることで、ギャップを防いでいきます。
建売住宅のメリット
購入から入居までが早い
建売住宅の一番のメリットは、入居までの期間が短く、手間がかからない点です。
先程の違いでもお話したように、完成物件であれば、契約後すぐに入居できる場合もあります。
完成前の物件であっても、ほとんど間取りや設備、外観や内装などは建築会社によって決められているため、打ち合わせの回数も少なくスムーズです。
また、建売住宅は土地と建物をセットで購入するため、手続きがシンプルで、土地と建物のローンが一緒に始まるのもメリットです。
内見をして購入できる
建売住宅は、実際に完成した実物の家を見てから購入できるため、購入後にイメージと違ったというトラブルはほとんど起こりません。購入する区画が未完成の場合でも、他の区画の建売や分譲地内ですでに完成した物件の見学会があるので、実際に見て生活をイメージして購入を検討できます。
建売住宅のデメリット
間取りや設備を自由に選べない
建売住宅の一番のデメリットは、家づくりの自由度が低いことです。
不要な設備や好みでないデザインを、自分好みの設備やインテリアに変更することは基本的にはできません。
完成前であれば、一部、床や壁紙の色や、設備のグレードアップなど選べるケースもありますが、選択肢は限られています。
そのため、お家の細部にまでこだわりたいという方にはおすすめできません。
家の外観に個性を出せない
建売住宅は、一つの区画に複数の家をまとめて分譲することが多く、街並みに統一感をもたせるため似たような外観になりがちで、個性がなく物足りなさを感じる場合もあります。
基礎の部分や工事中の様子を見ることができない
建売住宅はすでに完成したお家であることが多いため、建築段階を見ることができません。
土台となる基礎がどのようになっているのかなど、内部構造や工事過程が分かりにくく、入居前に欠陥に気が付かない恐れがあるというデメリットもあります。
とくに断熱材についてはどんなものを使っているかを確認できても、きちんとした気密断熱性能を発揮できるような施工がされているかどうかは確認できません。
高気密高断熱をうたっている建売住宅だとしても、明確な基準はないため、実際にはすき間風の入る寒い家だったと後悔する声も後を絶ちません。
ちゃんとした会社であれば気密測定をおこなっているはずですので、本当に高気密高断熱がどうか気になる場合は、C値について事前に確認をしましょう。目安としてはC値=1.0㎠/㎡以下が望ましいと言えます。
注文住宅と建売住宅:それぞれに向いている人は?
ここまで見てきた注文住宅と建売住宅の違いや、メリット・デメリットから、「家づくりのこだわりや理想が強い場合は注文住宅」「手間やコストを省いて早く入居したい場合は建売住宅」とおおまかに分類することができます。
こちらでは、それぞれどんな人に向いているのかを詳しく見ていきましょう。
注文住宅に向いている人
注文住宅を選ぶ際の判断基準は、間取りや設備、デザインなど家づくりの細部までこだわりたいかどうかです。以下の項目に当てはまる数が多い方は、注文住宅に向いていると言えます。
・家づくりを楽しみたい、こだわりたい
・間取りやデザイン、設備を自由に決めたい
・家づくりを頼みたい建築会社がすでに決まっている
・入居までのスケジュールに余裕がある
・外観にも個性やオシャレさをこだわりたい
建売住宅に向いている人
一方、建売住宅は、注文住宅に比べて入居までの時間を短くできるため、なるべく早く入居したい場合や、間取りやデザインを一から決めるのは面倒に感じる方に適していると言えます。建売住宅に向いている人の特徴は以下のとおりです。
・入居時期が決まっており、とにかく早く入居したい
・土地を持っておらず、土地探しや購入手続きが面倒
・手間や時間をかけたくない
・間取りやデザインに強いこだわりはない
・住みたいエリアに建売住宅や分譲住宅がある
・自分と同じような世帯が近くに住んでいる安心感が欲しい
建売住宅は、同じ区画内に、子育て世帯など同じような家族構成の世帯が集まりやすい特徴があります。そのため、例えば、子ども同士が同じ幼稚園や学校に通ったり、親同士も同世代が多くコミュニケーションを深めやすいという点も魅力の一つです。
まとめ
今回は、注文住宅と建売住宅の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて詳しくお話しました。
注文住宅は、すでに所有している土地や購入した土地に、自由に設計したお家を建てることを指し、建売住宅はすでに決められたエリアで、設計・建築されたお家を購入することを指します。
注文住宅と注文住宅、それぞれにメリット・デメリットがあります。
金額や立地、間取りの自由度、かかる時間などに違いがあるため、それぞれの特徴を把握して、自分のニーズに合った住宅を選んでみてください。
最後に、もっと簡単に違いを説明すると、マイホームを「つくる」か「買う」かということです。
夢工房キッチンくらぶは、「つくる」会社です。
お施主様の理想のお家は、世界で一つしかない唯一のお家だからこそ、これから何十年という長い月日を健康で快適に暮らしてほしいからこそ、細部にまでこだわってお施主様と一緒にお家を「つくり」たいのです。
時間と手間はかかるかもしれませんが、その分長く愛せる、家族を守ってくれるお家になりますよ。
是非一緒に理想のマイホームを「つくって」いきましょう!
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1本あたり2分で見ることができる動画もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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